元電通社員の高橋まつりさんが自殺して8年になります。
当時は世間は同情の声が溢れましたが、違和感を覚える人も一部いたそうです。
そこで今回は高橋まつりさんの件について違和感を覚える理由3選をまとめてみました。
高橋まつりさん事件原因に違和感の理由3選!
理由1:労働時間がヤバい!
高橋まつりさんの残業時間の認定に違和感を感じています。
高橋まつりさんの10月半ばからの1ヶ月間の残業時間が105時間と認定されていますが、その実態はさらに過酷で悪質だったとされています。
労使協定で決められた“所定外70時間”という残業時間内に収まるように、勤務表に勤務時間を過少申告するように指導されていた疑いも判明しています。
勤怠は勤務表をパソコンで入力しており、始業と終業の時間はあくまで自己申告で、上司が承認して管理しているそうで、直前の昨年10月が「69・9時間」、同11月が「69・5時間」で、労働組合との取り決め上限である「70時間」のぎりぎりで過少申告されていました。
しかし、自動的に記録される入退館ゲートのデータを基に集計した残業は、月に130時間を超えることがあり、弁護士は「残業が70時間を超えると、正確に申告がなされなくなっていた。指導があったとみられる」と指摘しています。
高橋まつりさんの母親は、オフィス以外の労働時間も含めれば、さらに多くの時間を仕事に費やしていた可能性を指摘しており、残業に加えて自宅で徹夜の作業をしていたと明かしています。
2015年10月に本採用となった後は、高橋まつりさんは土日出勤、朝5時帰宅という日もあったそうで、さらに亡くなった12月には部署全員に対して、残業の上限を撤廃する36協定の特別条項が出され、深夜労働が続き、忘年会の準備のためにも土日や深夜に残業していたといいます。
理由2:パワハラ発言がヤバい!
パワハラが労災認定されないことに違和感を感じています。
高橋まつりさん事件の原因として、これまで見てきた時間外労働だけではなく、次のような上司からのパワハラ的言動があったと訴えていました。
しかし、労働基準監督署は『パワハラの有無については判断していない』そうで、労災認定されたのは、月105時間の時間外労働のみです。
高橋まつりさんが配属された部署は、若手社員の中でも評判の“行きたくない部署”だったそうで、「関連会社からの出向社員が多く、本社の若手社員が『本社なのに、その学歴なのに、こんなこともできないのか』と叱責されたり、意図的に間違えた指示を出されたりと、パワハラが常態化していたそうです。
理由3:失恋?黒い噂がヤバい!
黒い噂が事件原因として上がっていることに違和感を感じています。
高橋まつりさん事件は、彼氏にフラれたから…との噂もあるようで、ちょうど事件が起きた日が、クリスマスの朝だったこともその根拠になっているようで、『寝る暇もないくらいの激務に加え、クリスマス前に彼氏から別れを告げられ、その後の人生を悲観してしまったのではないか!』という噂です。
しかし、この噂を他ならぬ『電通側が流したのでは?』という黒い噂もあるんですよね。
黒い噂の原因は、電通関係者が高橋まつりさんの友人たちに「失恋が原因」との情報を流していた事実が明らかになったからです。
更には電通が裏で、事件が会社の責任ではなく個人的な問題であるという情報を流布していた疑いが出ています。
電通関係者が高橋まつりさんの知人に対して「失恋が原因らしい」という情報をしきりに流していた形跡があるとのことです。
高橋まつりさんの母親が手記を公開!
高橋まつりさんの事件が今日で8年になり、母親が代理人弁護士を通じて手記を公開しています。
電通が今年7月、「ハラスメント撲滅・防止宣言」を発表したことに触れ、「どうしてもっと早くにそのような取り組みを行っていなかったのか本当に悔しくてなりません」と訴えています。
高橋まつりさんに事件がクリスマスの朝だったので、母親は「今でもまつりがケーキを抱えて帰ってきてくれるような気がします」待ちわびても帰ってこない悲しみを「決して癒えることはありません」と綴っています。
まとめ
今回の高橋まつりさんに事件は、電通だけでなく他社の経営者側の意識にかなりの変化があった感じています。
労災の中身やパワハラの認定、黒い噂など真実が認められていないようで違和感を感じています。
2度とこのような悲惨な出来事が起きないよう心から祈っています。
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